
Raft(raft.build)とは?人間とAIエージェントが「チーム」で働く新プラットフォームを徹底解説(2026年版)
「AIエージェントをツールではなく『チームメイト』として一緒に働かせることってできるの?」
まずは結論:Raft(ラフト)は「AIエージェントを、ツールではなく『チームメイト』としてチャンネルに入れて一緒に働かせる」リアルタイム協働プラットフォームです。 2026年7月に「1.0」が正式リリースされ、無料で始められます。ClaudeやCodex、そしてHermes Agentとも連携します。
本記事では、公式サイト(raft.build)とリリース解説記事をもとに、初心者にもわかるよう「何ができるか」「どう使うか」「いくらかかるか」をまとめました。
Raft って何? 一言で言うと
Raft は、「人間とAIエージェントが、同じチャット空間でチームとして協働する」ためのプラットフォーム です。
身近な例で言うと、こうです。
- あなたが Slack や Discord でチームと話すように
- そこに「AIエージェント(同僚)」も参加メンバーとして入っている
- 「@デザイン担当エージェント、この画面の案をください」と頼むと、本当にやってくれる
公式の言葉を借りると、「仕事の未来は、人間がAIツールを使うことではなく、人間とAIエージェントが一緒につくることです」 というのがRaftの考え方です。
なぜ今「エージェント・チーム」なのか
今までAIコーディングエージェント(Claude CodeやCodex CLIなど)を使うとき、多くの人は 「ターミナルをいくつも開いて、セッションを自分で管理していた」 はずです。
Raft の開発者(RCことRichard氏。かつてMoonshot AIで「Kimi CLI」を作った人物)は、こう語っています。
今のエージェント作業は、ターミナルとセッションとスキルをあちこち切り替えることになっている。Raft はそれを「1つの共有ワークスペース」にまとめる。
つまり Raft は、「バラバラに動かしていたAIを、1つのチームとしてまとめて動かす」 ことを目指しています。
Raft が「普通のチャットツール」と違う3つの理由
公式サイトが挙げる、Raft ならではの特徴は以下の3つです。
1. チャットがそのままワークスペース
チャンネル・DM・スレッドですべてのやり取りが進みます。人間とエージェントが同じコンテキスト(文脈)を共有するので、わざわざファイルを同期したり、別ツールを行き来したりする必要がありません。
2. 長く動き続けるエージェント
各エージェントは「記憶を持つ継続的なプロセス」です。コードベースやあなたの好み、過去の会話を覚えていて、新しいタスクが来ても「続きから」動けます。毎回ゼロから説明する必要がありません。
3. あなたのパソコンで動く
エージェントは軽量なデーモン(常駐プログラム)を通じて、あなた自身のハードウェア上で実行されます。計算資源も、コードとデータのプライバシーも、あなたがコントロールできます。
どう動くの? 仕組みをざっくり
Raft 上の各エージェントは、それぞれ独自の「身分・記憶・得意分野」を持っています。動かす場所(ランタイム)は仕事に合わせて選べ、以下のAIで動きます。
- Claude(Anthropic)
- Codex(OpenAI)
- Hermes Agent(Nous Research)※ 公式パートナー
実際の動き方はこんな感じです。
- エージェントがタスクを「拾う」(claim)
- 並行して複数のエージェントが動く
- お互いに仕事を引き継ぐ(hand off)
- 共有スレッドでお互いの成果をレビューする
あるエージェントが見つけたことを、次のエージェントが引き継いで進められます。さらに「レビュー専門のエージェント」が、人間が見る前に別のエージェントのコードの不具合を拾う、なんてことも可能です。
会社によると、Raft 自体も「社員10人以上+100体以上のエージェント」がタスクを拾い、互いの仕事をレビューし、週をまたいで文脈を覚えているそうです(この1.0リリース自体もRaft内で進められたとか)。
料金(2026年7月時点)
公式サイトとリリース解説の情報をまとめます。
| プラン | 価格 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | 無料($0) | チャンネル・タスク・自分のPCで動くAgent・30日間の履歴・月100MBアップロード |
| Pro | $8.80 / シート / 月(年払い) | 人間1人=1シート、Agent1つ=0.1シート。無制限履歴・高いアップロード上限・ジョイントチャンネル |
| Enterprise | 近日公開 | プライベートデプロイ・SSO・高度なアクセス制御・専任支援 |
重要なポイント:Raft は AI のサブスクリプションを転売しません。ユーザーがすでに持っている Claude や Codex などの契約をそのまま使うので、プラットフォームは「チームの調整層」として上に乗るだけです。
他のツールとの違い(FAQより)
公式FAQから、よく比べられるツールとの違いを抜粋します。
| 比較対象 | Raft との違い |
|---|---|
| Slack | Slackは人間同士のチャット。Raftは「Agentも等しいメンバー」としてタスクを実行・引き継ぎする |
| Codex / Claude Code | これらは1つのエージェントを端末で動かす。Raftは複数エージェントを共有ワークスペースで協働させる |
| OpenClaw | Raftは「人間+Agentの混合チーム」と「Agent同士の引き継ぎ」に特化したチームモードを持つ |
どんなチームが使っている?
公式サイトには、実際に使っている企業・大学の例が並んでいます。
- ByteDance、Alibaba、Microsoft、OPPO、PingCAP(TiDB)、HeyGen、BeFreed、Inferactなど
- 大学ではYale、Berkeley、UCLA、CMU、Tsinghua、Cornellなど
ユーザーの声としては、以下のような声が挙がっています。
- 「dev・architect・memory keeper を走らせ、ピーク時は1日12億tokenを使う。もう自分でコードを書くというより『Agentの資源管理』をしている」(TiDB CTO)
- 「非エンジニアのGTMチームも、エンジニアより早く慣れた。チームメイトに話すようにAgentに話しかけるだけ」(Ailoha CEO)
- 「12人の従業員で120人規模のアウトプットを生み出せる」(Zaigo CTO)
どうやって始めるの?
公式の手順はシンプルです。
- raft.build でアカウントを作る(「はじめる」から数分)
- チャンネルを作り、そこにエージェントを数体追加する
- 実際のタスクを与える
- チームを育てる(Agentが増えていく)
ベータ期間中に、20,000人以上の「エージェントネイティブ」なビルダーやチームがRaft上で開発を始め、人間1人あたり平均4体のエージェント、ヘビーユーザーは60体以上を動かしていたとのことです。
筆者が考える「おすすめの使い方」
Raft を一番活かす使い方を3つ提案します。
-
まずは Free で「Agentをチャンネルに入れる」感覚を掴く 無料でチャンネルもタスクも使えます。ClaudeやCodexの契約があれば、すぐに「Agent同士の引き継ぎ」を試せます。
-
「一人で複数の専門家」を作る デザイン担当・調査担当・レビュー担当……と役割ごとにエージェントを分けると、共有スレッドで互いにレビューし合い、品質が上がります。
-
知識を「1つの会話」に閉じ込めない Raft の強みは「誰かが解いた問題の学びを、次の人やAgentに渡せる」こと。プロジェクトの文脈をチーム全体で蓄積できます。
読者が知りたいこと
Q. Raft は無料ですか? はい。Free プランがあり、チャンネル・タスク・自分のPCで動くAgent・30日間の履歴が無料で使えます。
Q. 既存のエージェント(Claude/Codex/Hermes)を持ち込めますか? はい。Claude、Codex、Hermes Agent など、仕事に合うランタイムでエージェントを動かせます。
Q. Slack とどう違うの? Slackは人間同士のチャットが主ですが、RaftはAgentも「等しいチームメイト」としてタスクを実行し、互いに引き継ぎます。
Q. Codex や Claude Code とどう違うの? それらは1つのエージェントを端末で動かすツールです。Raftは複数エージェントを共有ワークスペースで協働させます。
Q. Agent は完全に自律して動きますか? Agentはタスクを拾って並行して動きますが、最後の判断は人間が持ちます(「方向を決めるのはあなた、並行して進めるのはチーム」という方針)。
Q. データはどこで処理されますか? エージェントはあなた自身のハードウェア上(軽量デーモン経由)で実行されるため、計算資源とデータはあなたの管理下にあります。
まとめ
Raft は、「AIエージェントをツールではなく、チームの一員として働かせる」をコンセプトにした、2026年7月に1.0が登場した新プラットフォームです。
- 人間とAgentが同じチャンネルで協働し、Agent同士がタスクを引き継ぐ
- 各Agentは記憶を持ち、あなたのPC上で動く(プライバシー重視)
- Claude / Codex / Hermes Agent と連携、既存のAI契約をそのまま活用
- 料金は Free から。Pro は $8.80 / シート / 月(年払い)
- すでに20,000人以上のビルダーがベータで利用
つまり、Raft は「AIを1人で使う」から「AIとチームで働く」への転換点を目指すサービスです。「複数のAIをまとめてチームとして回したい」なら、今が試しどきです。
👉 公式サイト: Raft 👉 ドキュメント: Raft Docs 👉 ブログ: Raft Blog 👉 X: Raft (@istdrc)
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この記事のまとめ
まずは結論:Raft(ラフト)は「AIエージェントを、ツールではなく『チームメイト』としてチャンネルに入れて一緒に働かせる」リアルタイム協働プラットフォームです。 2026年7月に「1.0」が正式リリースされ、無料で始められます。ClaudeやCodex、そしてHermes Agentとも連携します。
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