
この記事のまとめ
「Blender、触ってみたいけど難しそう…」
【2026年】Blender MCPをHermes Agentで使う完全ガイド!AIに3Dモデリングを指示する初心者向け設定手順
「Blender、触ってみたいけど難しそう…」 「3Dモデリングなんてプロの仕事でしょ?」
そんなあなたに2026年の朗報。AIエージェント「Hermes Agent」に「Blenderで赤い球と青い立方体を並べて」と言うだけで、実際に3Dシーンが作れるようになりました。
これを可能にしたのが Blender MCP(Model Context Protocol)。
この記事では、プログラミングも3Dも初心者の方 でも迷わず設定できて、最後には実際にAIにモデリングを指示するところまで、完全ステップバイステップで解説します。
この記事でわかること
- Blender MCP・MCP・Hermes Agent の基本
- 必要なもの(すべて無料)
- Hermes Agent のインストール方法
- Blender MCP の設定(コマンド1行)
- Blender 側のアドオン導入(ここをやらないと繋がらない)
- 実際に AI に「作って」と指示する方法
- よくあるトラブルとその対処法
そもそも Blender MCP って何?
MCP(Model Context Protocol)は、AI アシスタントが外部ツールを操作するための共通規格です。イメージとしては「AI の USB ポート」のようなもの。MCP に対応した AI は、MCP サーバーを通じてさまざまなツールを言葉で動かせます。
Blender MCP は、無料の 3D ソフト「Blender」を AI から直接操作できるようにする仕組み。Hermes Agent と組み合わせると、例えばこんな指示だけで 3D オブジェクトが作られます:
- 「浮かぶ iPhone を作って」
- 「赤い球と青い立方体を並べて」
- 「このモデルをぐるぐる回すアニメーションにして」
コードを書かなくても、言葉だけで Blender を動かせるようになるのが最大の魅力です。
Hermes Agent って何?
Nous Research が開発した、ローカルで動く強力な AI エージェントです。ターミナル(コマンドライン)から操作し、MCP 経由で Blender などのツールを動かせます。詳しくは Hermes Agent 公式サイト を参照してください。
何より 無料で始められる のが大きい。この記事の手順は、お金をかけずにすべて試せます。
準備するもの(前提条件)
- Blender 3.0 以上(無料)
- ターミナル(コマンド入力)が使える環境
- 対応 OS:Windows / macOS / Linux(WSL も OK)
ステップ1:Blender をインストールする

Blender は別途インストールする必要があります(無料)。手順は以下の通り:
- Blender 公式ダウンロードページ にアクセス
- 自分の OS に合った最新版をダウンロードしてインストール
- インストール後、Blender を一度起動して正常に動くか確認(後でアドオンを入れるため)
ステップ2:Hermes Agent をインストールする(一番大事)
Mac / Windows の場合(一番簡単・おすすめ)
Hermes Agent 公式サイト から Hermes Desktop installer をダウンロードして実行します。これで CLI(コマンドライン)とデスクトップアプリの両方が入ります。
Linux / Mac / WSL の場合(CLI のみ)
ターミナルで以下を実行:
curl -fsSL https://hermes-agent.nousresearch.com/install.sh | bash
Windows(PowerShell)の場合
iex (irm https://hermes-agent.nousresearch.com/install.ps1)
インストール完了後、ターミナルを一度閉じて開き直してください(または source ~/.bashrc などを実行)。
インストール確認:
hermes --version
バージョンが表示されれば OK です。
ステップ3:Hermes Agent を初期設定する
ターミナルで以下を実行:
hermes setup
セットアップ中のポイント:
- Nous Portal(無料寄りの認証でモデルが使える)が一番簡単
- または
hermes setupでフルウィザードも可能 - モデルを選ぶ画面が出たら、コンテキストが 64K 以上のモデルを選んでください(重要)
おすすめのモデル提供元:
- Nous Portal(簡単・初心者向け)
- OpenRouter(いろいろなモデルが選べる)
- xAI / Anthropic / OpenAI など(API キー必要)
セットアップが終わったら、まず普通に会話できるかテスト:
hermes --tui
「こんにちは」と打って返事が来れば完了です(--tui はモダンな表示でおすすめ)。
ステップ4:Blender MCP をインストールする(コマンド1行)
Hermes を最新に更新してから実行:
hermes update
hermes mcp install blender
これで MCP サーバー と、Blender 操作用のスキル(paired skill) が自動で設定されます。
- 対話形式で進むので、画面の指示に従ってください
- ツール選択画面が出たら、基本的に 全部チェックして OK
- 完了すると、Hermes から Blender を操作するためのツール一式が使えるようになります
ステップ5:Blender にアドオンを入れる(超重要!)
これをやらないと Blender と繋がりません。 絶対にスキップしないでください。
- 以下のリンクから
addon.pyをダウンロード: https://raw.githubusercontent.com/ahujasid/blender-mcp/main/addon.py - Blender を開き、編集(Edit)> 設定(Preferences)> アドオン(Add-ons)> インストール(Install) を選ぶ
- ダウンロードした
addon.pyを選択 - 「Interface: Blender MCP」にチェックを入れて有効化
これで Blender 側の準備は完了です。
実際に使ってみる:AI に 3D モデルを作らせる
毎回のセッションでやること(順番が重要):
- Blender を先に起動
- ビューポートで N キー を押してサイドバーを開く
- 「BlenderMCP」タブを開き、「Connect」(または「Connect to Claude」)をクリック → ローカルブリッジ(ソケット)が起動
- そのあとで Hermes セッションを開始 → MCP ツールが読み込まれる
実際の指示例
Hermes にこんなふうに頼んでみてください:
「Blender で、赤い球と青い立方体を並べて、球が上下に動くアニメーションを作って」
Hermes は裏で次の順番で作業します:
get_scene_infoで今のシーンを確認execute_blender_codeでオブジェクトを追加・配置get_viewport_screenshotで画面を確認- 必要なら渲染(レンダー)してファイルを保存
使えるツール一覧
| ツール名 | 用途 |
|---|---|
| get_scene_info | シーン内のオブジェクト一覧を取得(触る前に必ず呼ぶ) |
| get_object_info | 単体オブジェクトの詳細(位置・マテリアル等)を確認 |
| get_viewport_screenshot | 今の画面を画像で視覚確認 |
| execute_blender_code | 任意の bpy(Blender Python)コードを実行(全部入り) |
もう少し具体的な bpy コード例
Hermes に丸投げでなく、自分でコードを渡したい場合の例です:
import bpy
# シーンをクリア
bpy.ops.object.select_all(action='SELECT')
bpy.ops.object.delete()
# 赤い球を追加
bpy.ops.mesh.primitive_uv_sphere_add(radius=1, location=(0, 0, 0))
ball = bpy.context.active_object
mat = bpy.data.materials.new(name="RedMat")
mat.use_nodes = True
bsdf = mat.node_tree.nodes.get("Principled BSDF")
bsdf.inputs["Base Color"].default_value = (1.0, 0.0, 0.0, 1.0)
ball.data.materials.append(mat)
# 青い立方体を追加
bpy.ops.mesh.primitive_cube_add(size=2, location=(3, 0, 0))
cube = bpy.context.active_object
mat2 = bpy.data.materials.new(name="BlueMat")
mat2.use_nodes = True
bsdf2 = mat2.node_tree.nodes.get("Principled BSDF")
bsdf2.inputs["Base Color"].default_value = (0.0, 0.0, 1.0, 1.0)
cube.data.materials.append(mat2)
便利な使い方アイデア
Blender MCP でよく使われる実例:
- ローポリ地形の自動生成 — ゲーム用の地面をさっと作成
- ガラスの球 — ガラス風マテリアルを適用したモデル
- HDRI ライティング — 本格的な環境光の設定
- ターンテーブルアニメーション — 商品展示用のぐるぐる回る動画
「○○風のマテリアルで」「□□を配置して」と言葉で指示するだけで、プロ並みの見た目に近づけます。
よくあるトラブルと対処法(FAQ)
Q1. コマンドを打っても Blender ツールが出てこない
hermes mcp install blender の後に、新しいセッションを開始していますか? ツールはインストール後にセッションを再起動しないと読み込まれません。一度 Hermes を終了して再開してください。
Q2. 「Connection refused」と出る
Blender が起動していない、またはアドオンの「Connect」が押されていないのが原因です。Blender 側で N パネル> BlenderMCP > Connect を押してから、もう一度試してください(何度もリトライするのではなく、まず接続状態を直すのが正解)。
Q3. Mac / Windows でも使える?
はい、Windows / macOS / Linux(WSL 含む)すべて対応しています。
Q4. Blender MCP は無料?
はい。Blender も Hermes Agent も無料で、この記事の手順はお金をかけずにすべて試せます。
Q5. 背景(バックグラウンド)モードで動かせる?
アドオンは blender -b(バックグラウンドモード)では起動しません。ディスプレイのないサーバー環境では xvfb-run blender で仮想ディスプレイ上で起動してください(GPU 渲染も正常に動きます)。
Q6. セキュリティ面は大丈夫?
execute_blender_code は Blender 内で任意の Python を実行します(信頼レベルは terminal ツールと同等)。信頼できないコードは貼り付けないようにしてください。自分で書いたコードや、Hermes が生成したコードなら問題ありません。
まとめ
Blender MCP × Hermes Agent の組み合わせで、3D モデリングが「言葉」だけでできる時代が来ました。
- Blender も Hermes Agent も 無料
- 設定は コマンド数行 + アドオン導入 で完了
- あとは AI に「作って」と頼むだけ
「3D なんて難しそう」と思っていた方こそ、今すぐ試してみてください。言葉でモデルが形になる体験は、想像以上に楽しいです。
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