
この記事のまとめ
Numbatは、爆発的に増えるAIエージェントの「見えない操作」に可視性をもたらす、2026年最も重要なセキュリティOSSの1つ。
【2026年】Perplexity Numbat 完全ガイド!AIエージェントの「見える化+ブロック」を実現するオープンソースセキュリティレイヤー
「AIエージェントが勝手に何してるか、わからないまま放置していませんか?」
2026年7月29日、Perplexityが Numbat をApache 2.0でオープンソース化した。これは「AIエージェントの活動を見える化し、危険な操作を実行前にブロックする」セキュリティレイヤーだ。

この記事では、Perplexity公式の発表とGitHubリポジトリ(perplexityai/numbat)の実際のREADMEをもとに、Numbatが何者で、何ができて、どう始められるかを初心者にもわかりやすく解説する。
この記事を読めば:
- Numbatが「AIエージェントの監視・検知・ブロック」で何を解決するのか
- 対応エージェント(Codex・Claude Code・OpenClaw等)と検知できる危険行動
- 単一Goバイナリのインストールから監視開始までの手順
- アラート→ブロック→分析の「検知フライホイール」の仕組み
- セキュリティチームが今すぐ評価すべき理由
が、すべてわかる。
Numbatとは(3行で)
Numbatは、AIエージェントの活動を監視・検知・ブロックするセキュリティレイヤー。
- エージェントが何をしたか全部見える(ライブ&事後)
- 危険な操作を実行前にブロックできる(ルールベース)
- 単一Goバイナリで即実行(macOS/Linux/Windows対応)
Perplexityが社内で実際に使っているものを、Apache 2.0ライセンスで公開した。
なぜ必要か(背景)
2026年、Claude Code・Codex CLI・OpenCodeなど、ターミナルやファイルシステムに直接アクセスするAIエージェントが爆発的に普及している。
問題は、これらのエージェントが:
- SSH鍵を読める
- ファイルを削除できる
- APIキーを環境変数から抜ける
- クラウドのメタデータを取得できる
何をしたかを「知る」仕組みすら、ほとんど存在しなかった。
Numbatはこの「エージェント可視性の空白地帯」を埋める。
何ができるか(機能一覧)
GitHub READMEからの全機能:
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| マルチエージェント対応 | デスクトップ・CLI・IDE・ゲートウェイエージェントに対応(Codex・Claude Code・OpenClaw等) |
| ローカル検知 | CELルールエンジンでエンドポイント上で検知。クラウド送信不要 |
| 実行前ブロック | pre-actionフックによる操作遮断(enforce: true設定時のみ) |
| フォレンジック再構築 | セッションアーティファクトから過去の操作を復元・分析 |
| ライブモニタリング | フック・プラグイン・OTLP/HTTPログでリアルタイム監視 |
| カスタムルール | YAMLで独自検知ルールを作成可能 |
| シーケンス検知 | 複数ステップにまたがる危険パターンを検出 |
| シングルバイナリ | Go製・依存ゼロ・即実行 |
PerplexityのXスレッドで語られた全貌
Perplexity公式がXで公開した3投稿の内容:
投稿1(メイン発表)
「Numbatをオープンソース化。エージェント検知&レスポンスレイヤーで、複数のエージェントハーネスに対応。セキュリティチームにエージェント活動の可視性を提供し、選択したアクションを実行前にブロックする制御も備える。」
投稿2(対応範囲)
「Numbatはデスクトップ・CLI・IDE・ゲートウェイエージェントで動作。ライブモニタリング、ローカル検知、実行前ブロック、セッションアーティファクトからのフォレンジック再構築をサポート。」
投稿3(Computerとの連携)
「Numbatは監査イベント・検知結果・セキュリティアラートをComputerに送信。Computerがテレメトリを継続分析し、不審な挙動をエスカレーション、新しいデバイス上検知をNumbatに提案する——継続的に改善する『検知フライホイール』を形成。」
投稿4(配布形態)
「Numbatは単一Goバイナリで提供。macOS・Linux・Windows対応。Apache 2.0ライセンスで今すぐ利用可能。」
対応エージェント(カバレッジマトリックス)
GitHubのcoverage matrixによると:
| エージェント | タイプ | 検知方式 |
|---|---|---|
| Codex CLI | CLI | フック + OTLP/HTTPログ |
| Claude Code | CLI | フック + セッションアーティファクト |
| OpenClaw | デスクトップ | フック + OTLPログ |
| OpenCode | CLI | セッションアーティファクト |
| IDE系エージェント | IDEプラグイン | プラグイン経由フック |
インストールと使い方(GitHub READMEより)
インストール(3通り)
# ① バイナリダウンロード(macOS/Linux/Windows)
# Releases ページから amd64/arm64 バイナリを取得
# ② Goでビルド(Go 1.26.5+)
go install github.com/perplexityai/numbat/cmd/numbat@latest
# ③ ソースから静的ビルド
git clone https://github.com/perplexityai/numbat.git
cd numbat
go build -o numbat ./cmd/numbat
まずはインベントリ(読み取り専用)
# インストール済みエージェントの一覧表示
numbat inventory list
# スキャン実行(フックはインストールしない)
numbat scan
これらのコマンドは読み取り専用。フックも設定変更もしないので安全。
モニタリング開始(Codexを例に)
# Codexのライブ監視を開始(モニター専用モード)
numbat monitor codex
# イベント・検知結果は numbat_output.jsonl に出力
ブロックモードに切り替え
デフォルトでは全ルールがモニター専用。ブロックするには:
- ルールのYAMLをオペレーターディレクトリにコピー
enforce: trueを追加- バリデーションして適用
numbat rules validate ./my-rules/
numbat monitor codex --rules ./my-rules/
「検知フライホイール」の仕組み
PerplexityのX投稿で説明されている、NumbatとComputerの連携:
- Numbat → エンドポイントでエージェント活動を検知・監査イベント送信
- Computer → テレメトリを継続分析・不審挙動をエスカレーション
- 新ルール → Computerが新しいデバイス上検知をNumbatに提案
- 改善 → 検知精度が継続的に向上
これは 「Numbat(エンドポイント)→ Computer(分析)→ Numbat(新ルール)」 の自己強化サイクル。
検知できる危険行動の例(READMEより)
- クラウドメタデータへのアクセス(OpenClawのbrowserリクエストで169.254.169.254へ)
- SSH authorized_keysへの書き込み(Codexのファイル操作)
- シークレット環境変数の読み取り
- 不審な連続コマンド実行パターン
セキュリティチーム向け:評価すべき理由
- 対応エージェントが広い:Codex・Claude Code・OpenClaw・OpenCode等、主要エージェントをカバー
- ローカル検知:機密データが外部に送信されない
- 単一バイナリ:依存ゼロ・導入が極めて簡単
- Apache 2.0:商用利用含め自由
- Perplexity社内で実運用中:単なるPoCではない
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料?
Apache 2.0ライセンスで完全無料。商用利用も可能。
Q2. 対応OSは?
macOS・Linux・Windows(amd64/arm64)。
Q3. 全エージェントに対応してる?
主要なものはカバー。coverage matrixで正確な対応状況を確認できる。
Q4. パフォーマンスへの影響は?
フックベースで軽量。ブロック有効時はpre-actionフック分のレイテンシが加わる。
Q5. アラートの送信先は?
stdout・ローカルファイル・HTTP送信から選択可能。
Q6. 自前のルールを作れる?
CELベースのYAMLルールで自由に作成可能。
Q7. Computerって何?
Perplexity社内の分析システム。Numbat単体でも全機能が使える。
Q8. 今すぐ試せる?
go install github.com/perplexityai/numbat/cmd/numbat@latest で即実行可能。
まとめ — Numbatは「エージェント時代のセキュリティ必需品」
結論:Numbatは、爆発的に増えるAIエージェントの「見えない操作」に可視性をもたらす、2026年最も重要なセキュリティOSSの1つ。
- マルチエージェント対応(Codex・Claude Code・OpenClaw等)
- ローカル検知(外部送信不要)
- 実行前ブロック(enforceルールで遮断)
- 単一Goバイナリ(即導入)
- Apache 2.0(完全無料)
逆に、こんな人は急がなくてOK:
- AIエージェントをまだ社内で使っていない
- エージェントに与えている権限が最小限でリスクが低い
Numbatは、Perplexityが「自社の実運用で鍛えた」ツールをそのままOSS化したものだ。エージェントがコードを書き、ファイルを触り、クラウドにアクセスする時代——その「見えない操作」を監視するレイヤーとして、必須の存在になりつつある。
「今日から、あなたのAIエージェントは監視下にある。」
Numbatは、エージェントの行動を可視化し、危険を実行前に止める。それが2026年のセキュリティの新常識だ。
この記事の情報は2026年7月30日時点のものです。内容は Perplexity公式X(@perplexity_ai) および GitHub perplexityai/numbat のREADMEに基づく。
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